机上の空論

参加している飛行機企画様のＣＰのＳＳです＞＜
自己満足万歳いやっほいうと言っておく←

撃ち落としてからすぐに相手の安否を確認するべく軌道を変え落ちた機体へと目を向けようとした
そう、あの時はした…しようとした
機体の向きを変えればそこには先ほどまでは無かった雲があり雲中へと自らが入り込む
幸い雲中飛行を得意とし、そのまま急降下し雲中から出ようとするが
いくら降下しても雲が晴れる事は無い
それどころか気圧機、無線も反応することは無かった

「くっそッ!!」

速く雲中からでなければという気持ちと相手の安否を気にする気持ちが
より焦りを煽る

いくら飛んでも雲は晴れず
しかも風も強く機体がガタガタと身体を鳴らす

それがあの時の記憶

『…あんた…５年前からずいぶんと老けこまないじゃないか』

あの時、雲から出れた俺が見た景色は……

『ああ…ちょっとな…』

最期に見た景色と大きく変わっており

『…お前も、生きていたんだな』

俺が墜とした最期の相手も変わっていた…
いや、きっと良い方に変わっていたんだろう
あの時よりも　ずっと　良い顔で笑っている

だが

お前と俺は　敵同士で

それでも

傍にいたいと強く願った

鈍く　二度と時を刻む事は無いだろう時計が光った

―平和になったら、一緒に暮らそう

そう伝えた
きっとそれを言う為にここに来たのだろう

―あんたの手で平和が来るその日を、あたしは待っててやるよ

お前は応えてくれた
あぁ良かった…応えてくれた……
ただそれが嬉しく思えた
そしてその分不安も広がった

俺は…きっと………

動かない時計のネジをただなんとなく廻してみた
カリカリと廻しても以前までならそのネジは廻りきる事は無かったのに
何故だか、カチリと急にネジがこれ以上巻かれる事を拒むように止まった
それが正常だ、だがしかし
不安が現実になろうとしていた………

今はまだ　このままで……

＊＊＊
珱ミゼみたいななんというか不完全燃焼です＞＜；
清峰さん宅のミゼルさんお借りしました!!
なんだか半分以上のネタバレをした気分だが、ぶちまけたかったんです。大満足です